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2025年度「教員のための博物館の日」
2025年度「教員のための博物館の日」
プログラム名:基礎自然史学
・開催日時:7月30日(水曜日)10時00分-16時00分
・対 象:学校にお勤めの現役の教諭
※理科が専門でなくても結構です。身近な自然史に興味のある方でしたらどなたでもお気軽にご応募ください。
・定 員:5名(入力フォームに5名が申し込んだ時点で入力フォームにアクセスできなくなります。)
・プログラム一覧:
(1)中生代ジュラ紀のアンモナイト化石を現地(豊田町内の豊浦層群)で採集
(2)角島の玄武岩を薄片にして岩石を構成する鉱物を観察
(3)昆虫(カブトムシ成虫)の体を解剖して脳や内臓などを実際に観察
(4)生殖のための葉の集まりである植物の花のつくりを解剖して観察
(5)生物の根源である藻類(藍藻含む)を敷地内で採集して顕微鏡で観察
(6)地衣類の観察の仕方と種類の見分け方を学ぶ
※事前に参加者全員の希望を聞いて、3プログラムを選定して実施します。
・申し込み方法:
申し込みフォーム<外部リンク>(7月2日 10時30分から)
<外部リンク>
※定員に達しました(7月2日)。
・会 場:豊田ホタルの里ミュージアム
〒750-0441 下関市豊田町大字中村50番地3
Tel:083-767-0350 Fax:083-767-0355
※ご不明な点等ございましたら、お電話(083-767-0350)ください。
2025年度に開催した内容(実施報告)
・開催日時:2025年7月30日(水曜日)10時00分-16時00分
・参加者:5名(定員5名)+研修教諭1名
・開催した内容:(1)化石(中生代ジュラ紀)採集、(2)岩石の薄片作成、(3)生物の進化と共生を踏まえた植物
・開催にあたり重視した点
身近な自然史に対する新しい視点を得てもらうために、特に実際の調査を体験して頂き、さらに、自立して生徒に指導して頂けるように技術の習得まで念頭において開催した。
・運営上の工夫
事前に、各開催内容に関するテキストPDFをメールで配布し、当日までにある程度勉強して頂いた上で、実際に現場で採集や調査を実施した。さらに、復習や授業で使えるように当日、採集や解剖した標本やサンプルは、持ち帰ることができるようにした。
・成 果
(1)化石採集:実際に化石を採集したことがなかった方も多く、はじめて採集するアンモナイトや植物の化石に大変驚き、感動していた。教員が感動した体験は生徒にも伝わると思うので、成果はあったと思う。
(2)岩石の薄片作成:岩石を調べる際に作成する岩石薄片の作成方法を学んでいただいた。岩石を切断して研磨して、2次切断をしてさらに光が通る厚み(0.03mm)まで薄く研磨して薄片をそれぞれ作成して頂いた。
(3)生物の進化と共生を踏まえた植物:身近に見られる全生物と進化と共生を簡単に説明した後に、野外(敷地内)に出て進化と共生について身近な生物を見ながら説明して、教材にそれぞれ関連のある生物を貼り付けて(藻類や地衣類、植物)、進化と共生と植物について学んで頂いた。
↑実施風景(化石採集)
↑実施風景(岩石薄片作成)